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要旨:中国語母語者の日本語学習者の私たちにとって、日本語を学びやすいはずである。それは中日にも漢字を使っているからである。それに、形、意味、筆順などは同じ単語も少なくない。これらは勉強に便利をもたらす。でも、実際にはそう簡単ではない。中日漢字がすべて同じというわけではないからである。そこで、中日漢字にはどんな違いがあり、中国の学習者は日本語漢字についてどう思うか、習得度はどうだろうか。本論文はこれらを巡って書く。 キーワード:漢字;中国語;日本語;調査;簡体字
中日両国は古来から民間の交流が絶えずに今日まで続き、経済、文化の交流もますます盛んになっている。千年前には、日本からの遣唐使、遣隋使が長安でめずらしくなかった。その時こそ、漢字が朝鮮を経由して、日本に至った。日本も漢字を借りて、文学作品を書いて、仮名をも作ることができた。 千年を経て、両国の漢字とも大きく変わった。中国で、新文化運動の時代から簡体字が使われ始めて、今日まであちこちで見ることができるようになった。日本で日本人の苗字が漢字で表され、新聞、雑誌にも漢字がいっぱい使われている。漢字の研究資料も多い。上海外国語大学対外漢語教授李月松先生は《现代日语中的汉字研究》を題目にして、漢字が日本に伝えた経過、変化、現代日本語の中での重要な働き及び日本独創の国字について詳しく書かれた。日本の常用漢字表の 1945 字も漢字の重要性を表す。今日では、日本で漢字の研究も多くなり、たとえば、最近、『朝倉漢字講座』 〔1〕 という書名で何冊の本も出版され、漢字研究の動向がまとめられているとともに新しい方向も示され始めている。 |