要旨：私は映画化の『春の雪』を見てから三島由紀夫に興味を持ち始めた。彼の原作『春の雪』を読んでから、童話ほど美しいという感じである。この作品は三島由紀夫の晩年の作品で最高の傑作といわれる。三島由紀夫の美意識―矛盾の美意識はこの作品ですっかり表れていて、三島由紀夫の内心を呈すると思う。 

キーワード：三島由紀夫；『春の雪』；日本文学；矛盾

はじめに 

　　三島由紀夫が戦後に日本の文学界に入った。戦争の末期、三島由紀夫は「疑われる派」 「時代に間に会わないもの」になった。戦後文学者として、彼の作品ついての態度が大体二つの陣営に分けられる。 つまり高度評価を採る人と否定する人である。 日本においても、三島由紀夫といったら、「偉い作家」と「わからない変人」といった変答が共存しているではないか。 ここで、 その矛盾をいっそう明白に説かせるため、 わが国での状況を見よう。日本と同じように、三島について、一般が離反して二つの方向の急行している。「軍国主義」の代表的人物だと彼を判断する人間もいれば、葉渭渠さんのようにもっぱら美学の面から彼を承認する人も少数ではない。三島由紀夫は作家として、美学の意識―矛盾の美が新鮮な文学の風をもってくる。これは疑うことができないことである。 

文学者として、彼は『春の雪』の中で、古典主義と浪漫と耽美意識を至高の境地に表した。矛盾の美意識は著しく表れている。三島由紀夫の著作の中で、大部分は愛、死亡に満ちて、現実とぜんぜん違うものである。三島由紀夫の自分の考えと夢を素材として、大胆に自分の心を呈した。創作中で、三島由紀夫は本当の自己を見つけた、現実と夢は違うので三島由紀夫はこの過程で自分の夢を果たした。