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要旨:日本の和歌と言えば、『小倉百人一首』が日本和歌の代表として挙げられる。『小倉百人一首』とは、万葉、平安と鎌倉時代約七百年間の代表的な百人の歌人の歌を一首ずつ集めたもので、藤原定家の手によって編纂されたと言われている。『小倉百人一首』の百首の和歌の中で、恋歌は四十三首で、ほぼ半分を占めている。その中で、女性恋歌は十四首を占めている。このことからも、女性恋歌は『小倉百人一首』においては重要な地位を占めることがわかってくる。本論文は女性恋歌によって、女性の恋への情感的な表現を探究したい。このような様々な情感的な表現から当時の女性の地位、生活状態、婚姻状況を考察したい。したがって、本論では、『小倉百人一首』の女性恋歌を対象として、「恋の哀傷」、「恋の怨恨」といった情感的な表現によって、女性恋歌の解析をしてみた。 本論では、まずは女性恋歌を類別し、同質の歌をまとめた。次に各類の歌における情感表現を分析し、各歌における情感表現の原因を考察してみたいと思う。 本論は三章からなるが、第一章では和歌と恋歌の意味から論を展開して、『小倉百人一首』の女性恋歌の構成を検討し、『小倉百人一首』における情感的な表現を分析した。第二章では「恋の哀傷」の情感表現を中心にした。「恋への不安」と「思いの苦」の二つの主題に分けて、『小倉百人一首』における女性の哀傷を探究した。第三章では、「恋の怨恨」の情感表現を中心にして、「薄情の男への怨恨」と「閨怨」と言った二つの主題にわけて、『小倉百人一首』における女性の怨恨を検討した。 キーワード:和歌、小倉百人一首、女性、恋歌、婚姻状況、地位
摘要:提起日本的和歌,作为日本和歌的代表作《小仓百人一首》经常被列举出来。所谓《小仓百人一首》便是万叶、平安和镰仓时代大约700年间的代表歌人,每人一首编集成册,据说是藤原定家编撰的。《小仓百人一首》的一百首和歌中,恋歌有43首,大约占了一半,其中女性恋歌有14首。从这可知,女性恋歌在《小仓百人一首中》占有十分重要的地位。笔者想通过女性恋歌,探究女性对恋爱的情感表现。通过种种情感表现,考察当时的女性的的地位、生活状态、婚姻情况等。因此本论文以《小仓百人一首》中的女性恋歌作为对象,通过“恋之哀伤”,“恋之怨恨”这样的情感表现来试着解析女性恋歌。 本论文首先将女性恋歌进行分类,整理出同性质的诗歌。其次分析各类恋歌中的情感表现,并考察情感表现的原因。 本论文由三章构成,第一章从和歌和恋歌的意思开始,探讨《小仓百人一首》中女性恋歌的构成,并分析《小仓百人一首》中女性恋歌的情感性表现。第二章以“恋之哀伤”的情感表现为中心。其中分为“对恋爱的不安”和“相思之苦”两个主题,来探讨《小仓百人一首》中女性的哀伤。第三章以“恋之怨恨”为中心,分为两个主题来探讨《小仓百人一首》中女性的怨恨。 关键词:和歌、小仓百人一首、女性、恋歌、婚姻状况、地位 |