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要旨:禅宗は中国仏教の流派の一つとして、南宋から日本に伝えられた以来、日本の文化へ深遠な影響を及ぼしてきた。特に仏教の無常観は、日本人自ずからの自然観と調和して、日本に深く根ざしている。日本の美は至る所、日本化された仏教の無常観の精髄が体現していると言ってよかろう。 本論では、日本民族の典型的美意識を「ものの哀れ」、「幽玄」、「わび」、「さび」、「有心」、「いき」という六方面にわけて、それぞれの特徴と表現を探求して、逐一そこに潜む仏教の無常観を探してみたいものである。この六つの伝統的美意識をそれぞれ「繊細優美の情趣」、「幽艶に包まれる奥深さ」、「簡素の中に見出される清澄」、「閑寂枯淡の趣」、「華麗の底に潜む寂しさ」、「町人の美意識」と概括して、外面的診察から内面的哲理を追求して試みた。日本中世の美意識は仏教の諸行無常という思想が本質的に、基調とされることを論じたいと思った。最後は、日本の伝統的美意識と近代文明の融合を説明した。 キーワード: 伝統的美意識、仏教、無常観、自然観
摘要:禅宗作为中国佛教派别的一支,从南宋传入日本以来,对日本文化产生了深远的影响。尤其是佛教的无常观,与日本人自身的自然观融合后,便深深扎根于日本。可以说,日本的美处处体现了被日本化了的佛教无常观的精髓。 本文将日本民族典型的美意识分为物哀、玄奥、闲寂、幽雅、有心和倜傥六个方面,探求各自的特征与表现,并逐一发觉隐藏其中的佛教的无常观。将这六种美意识分别概括为“纤细幽美的情趣”、“围于幽艳的幽深”,“简苏素中的清澄”、“闲寂枯淡的意趣”、“隐藏于华丽的寂静”与“町人的美意识”,尝试从外在的审查深入到内在哲理的剖析。试图论证佛教的诸行无常思想实质上是日本中世美意识的基调。最后以”幕内便当”的比喻说明日本传统美意识与近代文明的融合。 关键词:传统美意识、佛教、无常观、自然观 |