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要旨:日本は中国の近隣として、何千百年以来、絶え間なく中国と深く交流している。世界がグローバル化しているに連れて、人々も皆他の国の言葉を自分の第二外国語にして勉強し始める。中国では、英語の他、日本語を勉強する人が一番多い。更に、ここ数年間、日本語を勉強する人数が絶え間なく増加しつつある。日本語科の学生だけではなく、留学や仕事や旅行などの原因で日本語を習う人も少なくない。その故に、基本的な日本語を把握したがる人が大量に存在していることが考えられる。 さて、日本語の学習には、語彙と文法を身に付けることが非常に重要である。格助詞が文法で日本語特有の文法構成として、勉強者の皆に重視されなければならぬ。従って、本論文は格助詞「に」について、主に三つの部分を通して論じた。最初、「に」の源から「に」の出現と使用方法の転変と現状を考察し、歴史の角度から「に」の筋を更に明確した。次、論文は「認知言語学」に基づき、格助詞「に」の本意を「点」にまとめ、格助詞「に」の用法を改めて分けることと中国の日本語勉強者について格助詞「に」の誤用を分析、この二つの部分を通して、格助詞「に」の使用方法を探求した。最後は文と文章の視点から、格助詞「に」はどんな地位に立つか、どんな役を発揮するか、などの問題の答えを探した。 キーワード: 格助詞「に」;本意;誤用;位置;作用
目次 要旨 中文摘要 第1章 はじめに-1 1.1 研究の背景-1 1.2 先行研究と本研究の方法-1 1.3 本研究の目的-2 第2章 格助詞「に」の変遷-3 2.1 「に」の字源-3 2.1.1 日本語の仮名-3 2.1.2 「いろは歌」-3 2.1.3 万葉かな-4 2.2 「に」の古今-4 2.2.1 古代の「に」の用法-4 2.2.2 「に」の古今用法の対照分析-5 2.3 格助詞「に」の現状-5 第3章 格助詞「に」の意味による分類-7 3.1 格助詞「に」の本意-7 3.2 「に」の用法種類の分け-8 3.3 中国人学習者が間違い易い格助詞「に」の誤用分析-10 3.3.1 誤用の現状-10 3.3.2 「に」を要求する自動詞-11 3.3.3 「が」格対象と「に」格対象-11 3.4.4 「変化」の違い-11 第4章 文の視点からの考察-13 4.1 時枝誠記と『言語過程説』-13 4.2 文法と文-13 4.3 「に」に関する考察-13 4.3.1 詞と辞-13 4.3.2 「辞」の「に」-14 第5章 終わりに-15 参考文献-17 謝 辞-18 |