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要 旨:状態副詞「やっと、ようやく、ついに、とうとう」は意味及び用法上に類似のところがある。意味上からみて、これらの四語は望ましい出来事を実現するために、時間をかけて、最終的にある状態を達成したという意味を表す。そのほかに、これらの状態副詞は大抵シタ形式の動詞と共起しながら、大体瞬間動詞であると思われる。「やっと」と「ようやく」との共通特徴が<望ましい出来事の実現>、<切迫感また安堵感>、<かろうじて実現>及び<過小評価>である。一方、「ついに、とうとう」が<消極的な実現>、<期待を超える実現>また<次第に発展した実現>三つの共通特徴を指摘される。その他に、帯びる感情や焦点化や共起する用語の違いによって、これらの四語を比べて違うところを分析する。「やっと」が帯びる感情が強く、会話でよく使用される。さらに、「やっと」は過程したあげくの結果を焦点し、名詞述語と共起可能である。しかしながら、「ようやく」は過程に重点を置き、また名詞述語と共起することができないと考えられる。その上、「ついに」はよく客観的な事実から見て、出来事の結果を強調し、また「消極的な結果」に対して、不満な気持ちがよく持っている。それに対して、「とうとう」は主観的な視点からみて、その最終局面を達成する前の過程が漸次性をもつ。さらに、「消極的な結果」に対して、話し手がよく諦めや絶望や後悔などのマイナスの感情を抱える。それに、「とうとう」に反して、「ついに」は名詞述語と共起可能である。つまり、実際的に当時においての雰囲気及び話し手の心また感情などによって、これらの副詞を使い分けるべきだと考える。 キーワード:結局;時間のかかり;過去形;ニュアンス;焦点
目次 要旨 中文摘要 第1章 はじめに-1 1.1 先行研究-1 1.2 本文の研究内容、目的と意義-2 第2章 「やっと、ようやく、ついに、とうとう」の共通点-3 2.1 四語の状態副詞の共通特徴-3 2.1.1 実現までに長い時間がかかるという意味-3 2.1.2 シタ形式の述語動詞-3 2.2 「やっと、ようやく」の共通特徴-4 2.2.1 望ましい出来事の実現-4 2.2.2 切迫感また安堵感-4 2.2.3 不十分な実現-5 2.2.4 批判的な実現-5 2.3 「ついに、とうとう」の共通特徴-6 2.3.1 消極的な実現-6 2.3.2 期待を超える実現-7 2.3.3 次第に発展した実現-7 第3章 「やっと、ようやく、ついに、とうとう」の相違点-9 3.1 「やっと」と「ようやく」との相違点-9 3.2 「ついに」と「とうとう」との相違点-10 第4章 おわりに-13 4.1 結論-13 4.2 欠点と今後の展望-13 参考文献-15 謝 辞-16 |