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要旨:急激な社会の変化とグローバル化、少子化などにより、日本は大学破綻時代に入った。進学希望者はあまり増えないのに対して大学側の学生募集人数は増え続けて、大学とその学生募集定員数は過剰気味となっている。入学希望者の少ない大学ではAO入試のような甘い入学試験によって新入学生の確保に務めているが、定員枠に対して半数程しか満たせない大学が増えている。そして、授業料と国からの補助金という収入が計画より大きく減ってしまって、学校法人の経営継続が困難になるところが多数現われている。日本の高等教育機関として多くの大学は統合、再編、倒産という危機に直面する。さらに、問題なのは、学生を育てる質の面から言っても危機であるという点である。しかし、危機というのは、「危」と「機」という2 つの言葉からできている。つまり危機のないところに機会はない。逆にいえば改革の機会は,危機のなかにこそある。大学の改革をきちんと進めていけば、日本の高等教育、学生の質、さらに長い不況の経済の転機になるかもしれない。これは大学自身が積極的に自らの欠陥を発見し、分析し、解決策を講じなければならない。高等教育改革の肝心は教育力の向上である。大学側は特色がある教育を創るように、入試制度と専門分化を改善しなければならない。また、政府は行政的な観点から、大学教育の中身をよくするように、責任をもって必要な施策を実行して大学を支援する。本文では、日本の大学の現状を見直し、改革の方法を論議する。そして、中国現在の改革に自分の意見を提出すると思う。
キーワード: 少子化 全入時代 大学破綻 大学改革
目次 中文摘要 要旨 第1章 はじめに-1 1.1日本の大学の現状-1 1.2大学破綻の問題点-1 1.3本研究の観点-2 第2章 崩れ始めた日本の大学-3 2.1少子化時代の大学-3 2.2二極化の日本の大学-3 第3章 日本の大学改革-5 3.1最近日本の大学改革の流れ-5 3.2政府の役割-5 3.3二十一世紀の大学-5 3.3.1大学の責任と使命-5 3.3.2-大学の機能としての教育と研究-6 3.4学生の立場に立って考えてみよう-7 3.4.1大学入試の改善-7 3.4.2早すぎる専門への分化-8 第4章 中国の大学改革-9 4.1中国で大学破綻制度の導入-9 4.2大学の国際競争力-9 第5章 終わりに-11 5.1本研究の意義と欠点-11 5.2今後の展望-11 参考文献-12 謝 辞-13 |