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要旨:書道とは毛筆と墨で字を書き、それを通じて書く人の精神や理念を表す芸術である。日本の書道では、漢字を書くだけではなく、表音文字の仮名を合わせ、独特な文字芸術が作り出された。統計データによると、約20%の日本人は書道に熱中していることが明らかになっている。日本の小学校では書道の授業を設定しており、小学校3年生から中学校卒業までの6年間に、生徒たちは大体書道を身につけている。 日本の主流文化の一つである書道には、日本で専門的研究がある。明治44年に創立された日本書道研究会では、当初は顔真卿の書道を中心として活動していたが、その後、顔体以外の楷書、仮名、隷書などの書道を研究し始めた。空海は「二王」の筆致を継承した上、顔真卿の書き方に従って自分のスタイルを形成した。 そこで、日本書道研究会は空海の書道を研究する専門機構を設立した。日本の書道は大抵伝統に従うが、多くの書道家は才気あふれ、大胆に革新性をうち出し、自分の作品が現代的に再創造されると感じさせた。日本書道の先頭に立っている空海は書き方が千変万化し、霊気があって優美であり、筆遣いが立派で生き生きとして力強く、篆書、隷書、楷書、行書、草書、飛白書にわたって筆を揮っている。当時、空海の書道には日本的特色があった。その後、日本書道は中国から離れるようになってきた。それは後世の発展の源だと言えるし、現在書道文化の発展が繁栄している原因の一つとも言える。 書道の起源である中国では、書道を日本に伝えただけではなく、書道精神にも一定の研究がある。中国の伝統書道は歴史や現実に拘束されたものが多く、根強く揺るぎのない現実主義の伝統に限定され、個性とロマンチシズムの力を弱らせた。相互に学び合うために、中・日両国は中・日書道作品展覧大会を行なった。中国の多くの書道家さえも日本の名家の作品を勉強し、研究している。その中で、日本書道の開祖である空海によって書かれた『風信帖』、『金剛般若経開題』などの作品が中国の多くの書道家によって臨模されている。例えば、楊敬守は『学書邇言』の中で、日本の書道家は「空海が最高で、晋人の書くスタイルが見える」と語った。 空海の作品を手本として、それに基づいて発展していく書道家が多いのである。空海は日本書道の代表的な人物として、日本書道の全部とは言えないまでも、日本書道に与えた影響と貢献の大きさは筆舌に尽くしがたいといっても過言ではないであろう。
キーワード:日本書道;空海;革新
目次 要旨 中文摘要 1、序論1 2、日本書道の起源と背景1 2.1 写経の盛行 2.2 書道の教育 2.3 日中間の交流 3、日本書道の発展3 3.1 晋唐書風の流行 3.2 三筆三跡 3.3 和様書道 4、空海4 4.1遣唐使随員としての空海 4.2独自の風格の表現 4.2.1王羲之の書風と顔真卿の書風 4.2.2独創的革新 4.2.3空海独特の書風 5、空海の作品における書道精神8 5.1「風信帖」 、「灌頂歴名」 、「金剛般若経開題」 5.2空海の作品における真善美 5.3 後世への影響 6、結論 13 参考文献14 謝辞15 |