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要旨
流行語は時代に応じて生まれ、一定の時期内に人々によく使われる言語である。様々な領域から生まれた流行語は使われる期間が短いが、その国の言語特徴の一部を表現できるし、社会の発展や変化を反映している。したがって流行語の研究は言語学的価値だけではなく、社会文化的価値もある。 本論文は2010年から2014年まで中国の雑誌「咬文嚼字」で発表された受賞語と日本の「新語・流行語大賞」で発表された受賞語を研究対象として、中日流行語を由来、言語特徴の二つの角度から比較し、両者の異同を明らかにする。 分析した結果を簡単にまとめると、次のようになる。まず内容から見ると、中国も日本も政治、社会事件やドラマ、映画、テレビ番組に関する流行語は非常に多い。笑い芸人の言葉からきた流行語がかなり多いのとスポーツに関する流行語の発達は日本の特徴である。中国の最大の特徴はネットに関する流行語が非常に多いのである。 次に、言語特徴から見ると、中国語の流行語は同音異義語を利用したダジャレになっている場合が多いこと、流行語の中で形容(動)詞と接頭詞・接尾詞が多いことが見える。これに対して、日本の流行語はオノマトペが多く、日本語の一つの特徴である婉曲表現が見られる。 最後に、意味特徴から見ると、日本の流行語はやや理性で客観的な傾向が見えるが、中国はやや主観的な傾向のある特徴が表されている。
キーワード:流行語 対照研究 言語 特徴
目次 中文摘要 要旨 1.はじめに-1 2.先行研究-2 3.由来-3 3.1共通点-3 3.1.1政治に関する言葉-3 3.1.2社会事件に関する言葉-5 3.2相違点-6 3.2.1笑い芸人の言葉-6 3.2.2スポーツに関する言葉-7 3.2.3ネットに関する言葉-8 4.言語特徴-10 4.1同音異義語-10 4.2品詞-11 4.2.1複合詞-11 4.2.2非複合詞-12 4.3単文-13 5. 意味特徴-15 6.おわりに-18 参考文献-19 |