要旨：日本には火山が多く、温泉資源に恵まれており、全国の温泉地数は3000を超える。昔から人々は温泉で大自然の寒さを防ぎ、心身を温める習慣がある。それ以来、温泉地は次第に社会との交流、情報を交換する場所から現代人の精神的なリラックス、癒しを特色とする温泉商店街になってきた。日本の温泉旅館は江戸時代の本陣や旅籠に基づいて発展してきたが、明治時代にいたり、今のような温泉旅館がようやく現れた。温泉旅館は温泉産業の中でもっとも重要な構成部分として、温泉地の発展に対して重要な影響を与えている。

本論文は三時期の観光客の消費意識を背景として、資料調査を通じて、温泉旅館の経営様式の変遷を探求する。まず、三つの時期における温泉旅館の経営様式の焦点をよく調べ、次にこの時期にわたる温泉旅館の経営様式の特徴と発展状況を紹介する。時代は絶えず発展し、観光客の消費意識も時代とともに変化してきた。今、単一の温泉旅館の経営様式では人々の生理的、心理的な渇望を満たすことができない。それゆえ、観光客の消費欲求に応えるために、温泉旅館はたえず変化している。各時期の観光客の消費意識が温泉旅館の経営様式の発展に対して推進作用がある。これにより、各時期の消費意識の変化規律を把握すれば、未来の温泉旅館の発展の成り行きを予測することができるとともに、温泉旅館経営者が競争で優位に立つことが可能となる。

キーウード：温泉旅館；観光客；消費意識；発展

目次

要旨

中文摘要

1.はじめに1 

2.日本温泉旅館発展の「三時期」2

2.1 湯治宿を中心とする時期

2.2 リゾートを中心とする時期

2.3 和風ホテルを中心とする時期

3.各時期の背景及び観光客の消費意識3 

3.1 湯治宿時代の発展背景及び消費意識

3.2 リゾート時代の発展背景及び消費意識

3.3 和風ホテル時代の発展背景及び消費意識

4．草津温泉を例として7

4.1 各時代の消費意識が温泉旅館の変遷に与える影響

4.2 草津温泉の旅館の将来展望

5．終わりに9

参考文献10

謝辞11