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要旨:ご存知のように、中国と日本とは強い繋がりがある。中国文化も日本に大きな影響を与えた。ところが、日本の飲食文化は中国のを受け取ったとは言え、自分自身の特色を生んだ。中華料理は火を加えた温かい食事をとることが重視されてきたため、日本料理に比べて強い火力を用いる炒め物が目立ち、油(ラード、ゴマ油など)を多用する料理が多いという傾向がある。生野菜の使用や冷たい料理は少ない。魚介類については、淡水魚が使用される傾向が強い。日本料理は素材の新鮮さを特に尊重する。特に海産物と大豆加工食品の利用の多彩さが特徴で、総じて低脂肪、高塩分であるとされる。新鮮な食材や良質な水に恵まれているため、素材の味を最大限に活かした味付けが尊重される。日本も自分自身の特徴を持つ飲食文化を形成する。 本稿では、まず日中両国の食文化を簡単に紹介して、日中両国の食事の観念を比較する。それから、食材、調理の方法、食器などから日中の食習慣を比較する。最後に、日本人の飲食と長寿との関係を述べる。
キーワード:日中;食文化;比較;長寿
目次 中文摘要 要旨 第1章 はじめに-1 第2章 日中の食事の観念の比較-3 2.1 食事の観念の形成-3 2.2 日中飲食思想の比較-3 第3章 日中の食習慣の比較-7 3.1 食材の違い-7 3.2 調理の方法の違い-7 3.3 食器の違い-7 第4章 日本の食文化と中国の関係-9 4.1 日中食文化の関係-9 4.2 日本長寿の国の理由-9 第5章 おわりに-11 参考文献-13 謝 辞-15 |